山口旅行3
猫にも会った。毛並みな綺麗で懐いている。ニャーと言うと、ニャーと言う。スリスリしてくる可愛い猫だ。遊んでいると、近所の居酒屋の婆さんが餌をやりにきた。飼い猫かと聞くと飼ってないけど、面倒みていると。餌は居酒屋の残飯かと思いきや、ちゃんとしたキャットフードだ。半分飼ってるようなもんだ。他の猫も呼んでいる。居酒屋の窓に向かって読んでいる。中にもいるのか。それなら完全に飼っているようなもんだ。なぜ飼っていると言い切らないのか。たぶんそこまでの責任は持っていないことをアピールしたかったのだろう。
ここの温泉街には高級旅館があってそこの風呂に入りたくて玄関までいくと、宿泊者かJTBのパックツアーでないと駄目だと断られた。入口も風情あったが中もとても良さそうで泊まらなくてもいいが中を詳しく見たかった。見るのには宿泊代の2万円を払わないと見れない。二軒目の高そうな旅館に行った。受付がいなかったのでそのまま中へ入って風呂に入ってやろうかと進んで行くと、女子中学生が学校のジャージ姿で歩いていたので不審者に思われないか急に気が弱くなって引き返すと、受付のおじさんに、行ってらっしゃいませ。と客に扱われていたのでこのまま入れるかと思ったが、やっぱり気が弱くなっていたので、正直に風呂に入らせてくれと頼んだが、宿泊者以外は無理です。普通そうです。と無断で入ってきた僕にムッとしている口調で言うのでそそくさと退散した。どうせ、中学生の団体が泊まるような旅館が高級であるわけないので、こっちから願い下げだと後で思った。高級旅館の風呂。特に露天風呂に浸かりたい願望は叶わなかったが他を探した。道中ライブハウスを見つけた。大学生がはっちゃけて屯してる。自分も多少なり知識がらあるのでどんなバンドがやっているのかタイムテーブル等壁のフライヤーとか見ていた。何組か知っているがあったが、どれも日が違う。隣りの学生は無理矢理頭を振って興奮して嗚咽をついていた。元気だ。俺もまだそんな気でいたい。つうかまだいける。入ってやろうかと思ったが2500円は払う気になれない音が漏れていた。上手いがもっと変態なのが聴きたかった。あまりにまともで新鮮さがない。引き続き風呂を探す。
大きなホテルの看板に日帰り入浴可の文字が。ここならと思い、風呂場に案内してもらった。よくあるサウナとかジェットバスとかのある風呂で800円払った。脱衣所には今度は男子中学生の団体がいてなんかの試合で来ているらしい。変態なら悶々してたまらんだろうなと思った。洗い場で隣りなやいた中坊に声をかけた?なんかあるんか?バレーの大会です。へー、どこ中?えーっと、わからないと思いますが鴨中です。えっ、鴨中って鴨方?あっ、はい。俺玉島よ!あっ、はい。同郷だ。隣りの隣り町だけど山口で会えば同郷だ。テンションマックス!色々質問しまくった。一方、相手は丁寧な敬語で冷静だった。
風呂から出て呑みに行った。スポーツバーで、大きなスクリーンにはオリンピックをやっていた。ビールとフィッシュ&チップスをツマミに。ロンドンだ。