岐阜旅行6 円空仏
円空仏には狛犬博物館と合掌家にもあってそこで会えた。でももっとある円空仏のあるなんたら庵へ向かった。2階が展示室で下は食事ができる。まだ朝なので厨房ではおしゃべりしながらおばさん達が仕込みしていた。展示室はきちんとショーケースに仏像が展示してあって、ライトも美術館と同じようにスポットが当たってそれらしくしてある。仏像の了解も30体弱ある。ここも合掌造りなので2階は屋根裏のよう。誰もいない貸切状態。腰を下ろして十一面観音を見ていた。やっぱいいわー。最高にいい。円空は芸術の領域に入っている。展示の仕方はこんなんじゃない方がいいが、まとめて見るためには都合がいい。本当は意外なところで発見したり仏像として置かれている状態が望ましい。誰でも触れるくらいの敷居の低さで見たり拝んだりするのがベスト。崇め過ぎないくらいの距離感が重要。たくさんあるんだし一つくらい持って帰るくらいの手頃感であってほしいが、最近人気になってきて何処かの寺では盗まれたりしている。昨日の寿司屋の大将は一体一千万円くらいはするんじゃないかと言っていた。金はどうでもいいが家にもほしいと欲望の限り思った。実に素晴らしい仏像だ。簡素で素朴で斬新でスタイリッシュで可愛い気があってカッコよろしくて木が木でいて仏になって見事‼俺も作ろってやっぱり思ってしまう。簡単なようで大変難しい仕事だ。自分で作ってみて始めて思う。どのようにして作ったのだろう。円空はどんな人だったんだろう。とにかく円空仏を見ている時間は邪心が出てもすぐ消える。ほしいと思う欲望もすぐ消えた。帰りたくないって思ったけど進めと言った。