岐阜旅行7 神社、ローラー滑り台、ポスター、
下呂はゲロだけに蛙神社がある。下呂温泉街にも真新しい下呂神社がある。ここにも蛙が至る所にいて真新しい蛙神社がある。蛙の夫婦の石像もあって男はチンコと女は貝のようなシンバルのようなものを持っている真新しい石像がチャーミングだ。神社は年をとってボロボロになっていくと本物っぽくなる。石像もいつか石仏になるだろう。それにはまだまだ時間がかかる。
そんなこんなで気づけば全て見終え、合掌村のてっぺんに立った。景色を見下ろしていると、どこからかお経の声がする。急げ!
お経のなる方へダッシュ。神社があった。お経はなんたら大使の像の天井から録音されたものがスピーカーで鳴っていた。そこまでする意味が私には理解できない。だけど吸い寄せられた僕がいるから効果はあるだろう。境内も浄財が至る所にあって金欲ががめつい。本殿の中を覗くと物凄い数の仏像が暗く広いあるのがわかった。
中に入りたくてインターホンを押しておばさんにお出迎えして頂き中に入った。
おー、かっこいい!仏像の配置のレイアウトと、暗闇にポツポツとライトが控えめに灯され、金の垂れ幕が静かに輝きが仏像を際立たせている。
黒々とした世界で極楽浄土とは思えないけど重厚感と落ち着く。暗いとこって小さい頃から怖いけど、ここは怖くない。夜なら怖いのかも。いや、夜でもこの雰囲気なら怖くない。寝れる。手を合わせて不細工な正座でしばらくぼーっとした。帰ろう。
帰りは合掌村のてっぺんから、ローラー滑り台で一気に下ることにした。一回100円。お尻にスポンジの座布団を敷いて出発‼
ぐわー、早い!コーナーも曲がりきれず膝や肘を手すりにガンガン当てて滑る。静かな村に僕の悲鳴と猛回転するローラーの音が鳴り響く。独り童心にかえり擦り傷だらけで合掌村をあとにした。
朝寄った喫茶店のオレンジスカッシュが旨かったのだが、そこで気になったのは飯ではなく下呂温泉のいかにも温泉らしい風流なポスターが貼ってあった。このポスターが他の場所にもいくつか貼ってあって僕も土産としてほしいなと思っていた。再度、喫茶店に寄りポスターのことをきくと役所で貰えるとのことなので役所へ行って2枚バージョン違いのものをGETした。その時初めて「ごめんください。旅の者です。」と言ってみた。風流だなと自分に酔いしれた。