大秘殿のおばさん
久しぶりに旅行に行ってきました。今回は初めてヒッチハイクで大阪まで行ってライブやイベントに参加して、そこから夜行バスで愛知県豊田市までフランシス・ベーコン展を観て来ました。今回体験してきたのはその旅行中に出会ったおばちゃんの話です。
豊田市でベーコン展を観た後すぐに向かったのが蒲郡にある有名な珍スポット「大秘殿」という新興宗教施設です。ここの施設は様々な神様を洞窟の中に置いていて、怖ろしいほどの数とスケールのデカさでとても感動しました。入館の際、受付のおばさんに鑑賞料1000円を支払いますがそれだけの価値はありました。しかし私はそれ以上の価値を味わうことができたのです。
それは鑑賞が終わり出口付近にある土産物を漁っていると、蚊が足の周りをプーンと何匹も飛んでいました。私は足をバタバタさせ刺されないようにしながら品物を見ていました。すると、受付にいたおばさんが「最近蚊が急に増えてきて大変なんですよ。ちょっと待っててくださいますか?」と声をかけてくださったのです。珍スポットの受付のおばさんとはいえ身なりのきちんとされたおばさんです。髪の毛は金に近い茶髪に染め強いパーマをかけたショートヘア。細い身体で姿勢も良く首元には真珠のネックレス、腕には金のブレスレットと時計。白い和服地のシャツから白い下着が透け、赤の花柄のロングスカート。足元は少し高めのヒールサンダル。化粧もばっちりと決めて金縁のメガネの奥に見える瞳には青いアイシャドーが印象的でした。
スカートをヒラヒラと揺らしながらおばさんは事務室に入り、10秒も経たないうちにおばさんは戻ってきました。細くて白い右手には黒光りした殺虫剤。それを小刻みに振りながら私の下半身にめがけ勢いよく噴射したのです。私は抵抗することもできずただ噴射がおさまるまでじっと耐えました。飛び交う蚊は全滅した。しかし私の下半身は殺虫剤に濡れてしまった。
実はおばさんが殺虫剤を振っている姿に私は少し期待した。これを掛けられたら私はイッてしまう。そう思うとアソコのボルテージは一気に上昇し、掛けられた時は昇天して今でもその時の記憶は途切れ途切れ。虫除けスプレーでは普通過ぎて興奮しなかっただろう。やはり殺虫剤でなければ死へ向かうエロスの興奮は味わえない。
その日の夜ホテルのシャワーで身体を洗い流した時、この甘美な戯れを思い出した。小さなシャワー室で私はそれをオカズにイッてしまった。
(青少年教育マガジンわかば ハバナ号掲載)