夏の叙情
夏なのか気分が高揚して夕方過ぎにチャリで家を出た。いつも閑散としている玉島でも今日はまた違った大人しさがあった。不思議に思って駅まで行っても土曜日とは思えない静けさだった。何かあるなと思い家に帰り調べてみると今日は至る所で祭りが開催されていた。1人取り残された気分がして、憂鬱になって1人部屋の床へ寝転んだ。すると、遠くで下駄の鳴る音がして、あーご近所さんも行ってきたのかななんて哀愁に浸っていると、いつまでたってもその下駄の音は着かず離れずで鳴り続けた。なんだろうと思い、寝返りを打ってハッとした。その音は時計の秒針のわずかな音であった。
静かなのは家もだった。1人作品作りに悩みひたすら服を作っている2014年7月26日のことだった。