センスの悪いのがいい
昼飯に近くのお好み焼き屋に久しぶりに行った。いつものようにカレー玉モダンを注文し、本を読みながら待っていた。
本を読みながら気づいたのだが、今までその店はテレビが厨房と客席に2台あって同じチャンネルがつけてあって、昼ならワイドショーなんかが流れているはずなのだが、今日はテレビがついていない。その代わりにどこかのラジオの音楽チャンネルが店内を少し賑やかにしていた。しかし、その音楽というのが中々マニアックと言おうかマイナーと言おうか、普段聴き慣れない音楽であり正直ダサい音楽であった。その音楽が気になってしょうがなくなり、本は読めなくなり暫く聴いていた。音楽のジャンルもある程度統一感があり、邦楽の80年代~90年代のフォークソング(シンガー)のしかも弾き語りでなくバンド形式の音楽と、洋楽のこれも80年代~90年代のニューウェイヴのしかもテクノポップに近い音楽の2種類が交互に流れるという構成でとても面白い。日欧のジャンル違いのバトルは全く戦いになってなくてとても平和で、流れてくる音楽で何一つ知っている曲がなかった。一曲これは長渕剛かなと思えるのがあったが確信はない。
長渕剛っぽい曲も含め全てが時代遅れでかつダサくてセンスのない音楽が、このお好み焼き屋を支配していて店内の雰囲気にもマッチしてないこの感じがたまらなくこの店を余計に好きにさせてくれた。