お中元の高いゼリーを食べる前に
お中元の高いゼリーを食べる前に母が蜜豆と混ぜて食べたら美味しいよ!とオススメしてきた。僕は蜜豆がどんなものか少し忘れかけていたが、確かあまり得意な食べ物でなかった記憶がある。さっぱりしたフルーツゼリーだけで僕は十分な気がして気が進まなかったし、断ったのだが、蜜豆と更に雪見だいふくも一緒に食べると絶対美味しいと、母がいうのでじゃあちょっとお願いと母にゼリーを託した。出来上がったスイーツは僕の予想通りに得意でない、黒い蜜、味のない寒天、硬い豆がゼリーと混ぜられ最後に雪見だいふくがドンと乗ったフルーツパフェのような感じになっていた。見た目で蜜豆を思い出した。食べてみてやっぱり苦手なやつだ!最悪だ!ゼリーだけで美味しいはずなのにいらないものが足されて不味くなった。母を問いただした。なぜこんなのが美味しいんだ?全然美味しくない!よくもやってくれたな!人それぞれ好みはあるけど、こんなのが美味しいのか?と。
すると母は、私も子供の頃は苦手だったけど、大人になってもやっぱりあんまり好きじゃなくて、ちょっとしたお口直し程度だったら良い食べ物だ。と言った。
凄い美味しいかのようにプレゼンしていたので当然蜜豆が大好物だと思っていたが、そうではなくてむしろ好きではないジャンルのように言う母に驚いた。うちの母は天然なところが若干あるのは高校生になって気づいた。時々こんな不可思議が起きる。今回もそんな類いの事件であった。